| ■ ID | 289 |
| ■ 種類 | 学会発表 |
| ■ タイトル | 外生菌根菌に感染したアカマツ実生苗の乾物生長および分配に及ぼすオゾンの影響 |
| ■ 著者 | 三輪誠
埼玉県環境科学国際センター 米倉哲志 埼玉県環境科学国際センター 小川和雄 埼玉県環境科学国際センター |
| ■ 出版元 | (社)大気環境学会 |
| ■ 出版年 | 2003 |
| ■ 誌名・巻・号・年 | 第44回大気環境学会年会、平成15年9月24日 |
| ■ 抄録・要旨 | 埼玉県では、夏期における大気中のオゾン（O3）度が著しく高く、それによりアサガオなどの植物に被害が発生している。このような大気中のO3濃度の上昇は、樹木の生長や生理機能にも様々な影響を及ぼすと考えられる。一方、多くの樹木は菌根菌と共生関係を築いている。菌根菌は樹木の根に菌根を形成し、樹木の養水分の吸収を援助する一方で、樹木の光合成産物を炭素源として受け取り、その生育に利用している。このことから、樹木と菌根菌の共生関係の有無により、大気中のO3濃度の上昇が樹木の生育に及ぼす影響も変化する可能性がある。そこで、本研究では、外生菌根菌に感染したアカマツ実生苗と感染していないアカマツ実生苗にO3を暴露し、その乾物生長および分配に及ぼす影響を調べた。その結果、外生菌根菌の感染は、アカマツ実生苗の乾物生長を促進するとともに、乾物分配パターンに強く影響することがわかった。また、O3暴露は、アカマツ実生苗の乾物分配パターンに影響し、この影響は外生菌根菌感染の有無により変化することが示唆された。 |
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